21日のNY株式相場は続落。英国で新型コロナウイルスの感染再拡大によるロックダウンの可能性が高まったほか、米国の追加経済対策成立の遅れ、米中対立激化懸念、欧州金融機関のマネーロンダリング疑惑など悪材料が重なった。空運やクルーズなどの「経済活動再開銘柄」や金融株が軒並み大幅安となった。ダウ平均は一時942米ドル安まで下落し、509.72米ドル安(-1.84%)と3日続落して終了。S&P500も一時2.72%安まで売られ、1.16%安と2月下旬の4日続落となった。ハイテク株主体のナスダック総合も一時2.54%安まで下落したが、主力株に押し目買いが入り、0.13%安と下落幅を縮小して終了。ネットフリックス、アップルが3%超上昇したほか、エヌビディアが2%超、アドビ、マイクロソフトも1%超上昇した。時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100指数は0.40%高と4日ぶりに反発した。
独DAX30が4.37%安、仏CAC40が3.74%安、英FT100が3.38%安と欧州株が軒並み大幅安となったことで朝方は米国株にも売り圧力が強まった。ただ、アップルが3.50%安まで下落後に3.03%高と4日ぶりに反発するなど、足もとで大きく調整した主力ハイテク株には押し目買いが強まった。S&P500の11セクターは、素材、資本財、エネルギーが3%超下落、不動産、金融が2%超下落した一方、ITが0.76%高と唯一上昇し。公益と生活必需品も1%未満の下落にとどまった。投資家の不安心理を示すVIX指数は一時31.18ポイントと7営業日ぶりに30ポイントを上回ったが、前日比+1.95ポイントの27.78ポイントで終了した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27484.71 27484.71 26715.15 27147.70 -509.72 -1.84
S&P500 3285.57 3285.57 3229.10 3281.06 -38.41 -1.16
NASDAQ 10610.14 10782.74 10519.49 10778.80 -14.48 -0.13
CME225先物 23085.00 23235.00 22460.00 22810.00 -410.00 -1.77
FT100 5804.29 5804.29 5804.29 5804.29 -202.76 -3.37
DAX 12998.90 12998.90 12505.16 12542.44 -573.81 -4.37
為替(ドル/円) 104.54 104.82 104.00 104.68 0.14 0.13
WTI先物 41.19 41.49 38.87 39.54 -1.57 -3.82
金(Gold)先物 1957.30 1962.90 1885.40 1910.60 -51.50 -2.62
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載