17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.41%安の3270.44ポイントだった。深セン成分指数は0.03%高の13015.19ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7536億2500万元だった。
上海総合指数は後場に一時プラス圏に浮上する場面もみられたが、ほぼ終日マイナス圏で軟調に推移した。中国の李克強首相は15日夜、今年は主要な経済目標を達成し、成長率がプラスを維持する見通しを明らかにしたが、具体的な買い材料が見当たらない中、様子見ムードが広がり、相場の重しとなった。米株価指数先物が時間外で下落していることも嫌気されたほか、中国の主要経済指標が改善していることを受け、追加の景気対策に対する期待も後退した。セクター別では、貴金属、酒造、観光・ホテルなどが売られた半面、自動車、電子部品、ITなどが買われた。
A株市場では、機関投資家による大量売却が明らかになった牧原食品(
002714)が安い。新希望六和(
000876)も連れ安した。このほか、貴州茅台酒(
600519)や紫金鉱業集団(
601899)の下落も目立った。半面、中型SUV「宋PLUS」を発売したBYD(
002594)が大きく買われた。前日に熱効率が50%を超えるディーゼルエンジンを世界で初めて事業化したと発表したウェイチャイ・パワー(
000338)も高い。
上海B株指数は0.74%高の250.07ポイントと続伸、深センB株指数は0.73%高の954.48ポイントと反発した。