モルガン・スタンレーは最新リポートで、自動車部品製造大手、ウェイチャイ・パワー(
02338)の投資判断を「オーバーウエート」、目標株価を20HKドルにそれぞれ維持した。『AAストックス』が17日伝えた。
モルスタは、ウェイチャイ・パワーが16日に熱効率が50%を超えるディーゼルエンジンを世界で初めて事業化したと発表したことについて、研究開発の分野で高い競争力が示されたと評価した。排出基準の厳格化が進む中、顧客からの評価を得てマーケットシェアはさらに拡大すると予想。商用車エンジンのマーケットシェアは今年上期の30%から年末には32%に上昇し、来年には36%まで拡大するとみている。
ウェイチャイ・パワーは山東省済南市で開いた発表会で、内燃機関試験を手掛ける中国汽車技術研究中心有限公司と独テュフズードから熱効率が50.26%に達したと認証する書類をそれぞれ受け取った。熱効率は内燃機関の燃料使用効率を示す指標。熱効率が高いほど、より少ない燃料で動力を生み出すことができるため、省エネルギーと排出物の削減につながる。
ウェイチャイ・パワーの株価は日本時間午後4時26分現在、前日比5.11%高の16.22HKドルで推移している。