16日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.03%安の24725.63ポイントだった。中国企業指数は0.17%高の9845.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で1029億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、序盤は高く推移。中盤以降は前日終値付近でもみ合い、方向感を欠いた。低金利環境で業績が下押しされる金融株が売られ、一時は下値支持として意識された100日移動平均(大引け時点で24681.94ポイント)を割り込んだ。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させたもよう。日本時間17日早朝に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、終盤は見送りムードが強まった。セクター別では情報技術と工業、医療・ヘルスケアが上げ、通信、コングロマリット、金融が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)が下げ、相場の重荷だった。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)は反落した。一方、ハイテク株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、小米集団(
01810)が買われて一定の下支えとなった。不動産株の華潤置地(
01109)と九龍倉置業地産(
01997)は大幅高。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は1.11%高の7430.09ポイントと、4営業日続伸した。同程芸龍(
00780) と阿里健康(
00241)が5%超の大幅高。一方で衆安在線財産保険(
06060)、BYDエレクトロニック(
00285)が売られた。