4日の香港市場は前日の米株式相場が大幅反落した流れを引き継ぎ、売りが優勢か。相場上昇の主役だったハイテク株が下げるリスクに身構えた投資家が、持ち高を調整する動きが広がりそうだ。香港市場ではハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数が3日に前日比2.57%安と3日ぶりに反落。一方、米市場ではハイテク株主体のナスダック総合が4.96%安と5日ぶりの大幅反落となった。ダウ平均の下落幅は一時1000米ドルを超え、前日比807米ドル安で引けた。
もっとも、長期化する金融緩和を背景に資金が株式市場に流入するとの期待は根強い。前日のハンセン指数終値は8月20日以来2週ぶりの安値だっただけに、心理的節目の25000ポイントを割り込めば押し目を拾う買いが相場を下支えする展開がありそうだ。
3日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。HSBC(
00005)やテンセント(
00700)、華潤置地(
01109)、AIAグループ(
01299)などが軒並み香港終値を下回って引けた。なお、週明け7日にハンセン指数構成銘柄の入れ替えが予定されている。採用されるのは小米集団(
01810)と薬明生物技術(
02269)、アリババ集団(
09988)。除外銘柄は信和置業(
00083)と中国旺旺(
00151)、中国神華能源(
01088)。