3日のNY株式相場は大幅反落。翌日に注目の米8月雇用統計の発表を控える中、新規失業保険申請件数は市場予想を下回る強い結果となったものの、主力ハイテク株に利益確定売りが広がった。時価総額最大のアップルが8.00%安となったほか、エヌビディアが9.28%安となり、マイクロソフト、アルファベット、ネットフリックス、アドビ、アマゾン・ドット・コムも4-6%下落した。一方、コロナパンデミックで大きく売られたクルーズ株や百貨店・アパレル株は買い戻された。ダウ平均は807.77米ドル安(-2.78%)と3日ぶりの大幅反落となり、再び昨年末水準を下回った。朝方に98米ドル高まで上昇したが、終盤に1025米ドル安まで下落幅を広げた。S&P500も3.51%安と3日ぶりに反落。セクター別ではITを筆頭に全11セクターが下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は4.96%安と5日ぶりの大幅反落となり、年初来上昇率は27.70%に縮小した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比+7.03pの33.60pと6月下旬以来の水準に上昇した。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は88.1万件と市場予想の95万件を下回り、3週ぶりに100万件を下回った。寄り後発表の8月ISM非製造業PMIも56.9と7月の58.1からは低下したものの、3カ月連続で好不況の分かれ目の50を上回った。しかし、アップルを始め主力ハイテク株に利益確定売りが強まったことで幅広いセクターが売りに押された。S&P500のIT株は5.83%安と11日ぶりの大幅反落となり、一般消費財、コミュニケーション株が3%超下落。資本財、素材、ヘルスケア株も2.7%以上下落した。一方、前日までに年初来で42%超下落したエネルギー株は0.67%の下落にとどまった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 29090.70 29199.35 28074.76 28292.73 -807.77 -2.78
S&P500 3564.74 3564.85 3427.41 3455.06 -125.78 -3.51
NASDAQ 11861.90 11894.40 11361.36 11458.10 -598.34 -4.96
CME225先物 23515.00 23630.00 22975.00 23095.00 -375.00 -1.60
FT100 5850.86 5850.86 5850.86 5850.86 -90.09 -1.51
DAX 13354.72 13460.46 13004.83 13057.77 -185.66 -1.40
為替(ドル/円) 106.15 106.54 105.99 106.15 0.00 0.00
WTI先物 41.63 41.79 40.22 41.37 -0.14 -0.34
金(Gold)先物 1948.90 1956.60 1927.20 1937.80 -6.90 -0.35
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載