3日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.45%安の25007.60ポイントだった。中国企業指数は0.61%安の9940.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で1465億6000万HKドル。
ハンセン指数は安くスタート。序盤は上げに転じる場面があったが、再びマイナス圏に沈むと中盤以降は心理的節目の25000ポイント付近でもみ合った。終値は同水準をかろうじて守ったものの、8月20日以来2週ぶりの安値だった。中国の国務院(内閣に相当)が前日、「穏健な金融政策を堅持し、ばらまき方式はとらない」と改めて表明したことで追加金融緩和への期待が後退した。きょうの中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させたもよう。セクター別では、ITとエネルギー、医療・ヘルスケアが売られた半面、素材と不動産・建設が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)と取引所運営の香港証券取引所(
00388)が売られて相場の重荷だった。前日高かった吉利汽車(
00175)、舜宇光学科技(
02382)はそろって下落。製薬の石薬集団(
01093)も大幅安となった。一方、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が上昇し、一定の下支えとなった。8月の不動産販売額が前年同月比30%増だった碧桂園(
02007)は大幅高。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も大きく買われた。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は3日ぶりに反落し、前日比2.57%安となった。インド政府が2日、中国企業が提供するアプリ118種の使用を禁止する追加措置を発表し、嫌気した売りでテンセントやアリババ集団(
09988)が2%超下げた。スマートフォン大手の小米集団(
01810)も大幅に反落した。