2020-09-02 |
中国/政策/その他 |
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中国商務部、自由貿易試験区の改革自主権を拡大へ
中国商務部の自由貿易試験区港司の唐文弘司長は2日の会見で、商務部が質の高い自由貿易試験区の建設を続け、自由貿易試験区に与える改革開放の自主権を拡大すると明らかにした。「国内大循環を主体に、国内・国際双循環が相互に促進する新たな発展パターンの形成を一段と進める」と意義を説明した。中国指導部が前日に開いた中央全面深化改革委員会の第15回会議で、自由貿易試験区の建設などをてこに「国内・国際双循環」を実現する方針を示したことに応えたとみられる。
国営新華社によると、中央全面深化改革委員会の主任を務める習近平中央総書記(国家主席)は1日の会議で、「国内大循環を主体に、国内・国際双循環が相互に促進する新たな発展パターンの形成をすることは、我が国の発展段階と環境、条件変化に基づいて打ち出した戦略決定だ」と強調した。さらに、新たな発展パターンの構築を、国の地域協調発展戦略の実施や自由貿易試験区の建設などと結びつけ、条件を満たす地域で先行して新たな発展パターンの形成を模索することで、改革開放を新たな高みに引き上げるとした。会議には中央政治局常務委員の李克強氏(首相)と王滬寧氏、韓正氏が出席した。