1日の香港株式市場で、ハンセン指数は小反発。終値は前日比0.03%高の25184.85ポイントだった。中国企業指数は0.22%高の10013.32ポイント。メインボードの売買代金は概算で1390億6000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しかった。安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。米中対立の激化や、中国とインドの国境係争地での軍事衝突といった地政学的リスクを懸念する売りが重荷となる半面、中国の景況感改善を好感する買いが相場を支えた。午前中に発表された8月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は53.1と市場コンセンサス予想(52.6)を上回り、2011年2月以来の高水準となった。
ハンセン指数構成銘柄は、前日にA株上場に向けたガイダンス作業がすべて完了したと伝わった民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅に続伸。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が買われたほか、IT大手のテンセント(
00700)の上昇が指数を押し上げた。半面、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、香港不動産株の新鴻基地産(
00016)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、石油メジャーのシノペック(
00386)などが売られた。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセン科技指数は1.81%高の7680.25ポイント。スマホ大手の小米集団(
01810)、ゲーム大手のキングソフト(
03888)、オンライン読書サービス事業者の閲文集団(
00772)、生活関連サイト運営大手の美団点評(
03690)などの上昇が目立った。