31日のNY株式相場は高安まちまち。長期金利の低下を受けた金融株の下落などが重しとなり、ダウ平均とS&P500が下落した一方、株式分割で取引価格が下がったアップル、テスラなどが大幅高となりナスダック総合が上昇した。ダウ平均は223.82米ドル安(-0.78%)と4日ぶりに反落。アップルが3.39%高となったものの、1対4の株式分割により指数への上昇寄与は約28米ドルにとどまった。一方、ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースが1.4-2.5%下落し2銘柄でダウ平均を約36米ドル押し下げたほか、ボーイング、ビザ、ウォルト・ディズニー、マイクロソフトの下落もダウの押し下げ要因となった。S&P500は前日終値を挟んでもみ合ったが、0.22%安と8日ぶりに反落して終了した。一方、ナスダック総合は0.68%高と続伸し、取引時間中と終値での史上最高値を更新。アップルのほか、1対5の株式分割をしたテスラが12.57%高と急伸し、アマゾン・ドット・コムも1.45%上昇した。8月月間ではダウ平均が7.57%高、S&P500が7.01%高、ナスダック総合が9.59%高とそろって大幅に5カ月続伸。8月の上昇率としてはダウ平均が1984年以来の大幅高となり、S&P500も1986年以来の上昇率を記録した。
クラリダFRB副議長が講演で、失業率の低下だけではFRBは利上げを実施しないとし、先週の政策変更を追認したことで米10年債利回りは0.7081%と前日から0.021%低下した。利ザヤ縮小による収益悪化懸念から金融株はJPモルガン・チェース、シティグループ、バンク・オブ・アメリカが2%超下落した。新たにダウ平均に採用された銘柄はセールスフォース・ドットコムが0.57%高、アムジェンが0.08%高となった一方、ハネウェル・インターナショナが1.68%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28643.66 28643.66 28363.55 28430.05 -223.82 -0.78
S&P500 3509.73 3514.77 3493.25 3500.31 -7.70 -0.22
NASDAQ 11718.81 11829.84 11697.42 11775.46 79.82 0.68
CME225先物 22950.00 23370.00 22950.00 23100.00 -60.00 -0.26
FT100 5963.57 5963.57 5963.57 5963.57 -36.42 -0.60
DAX 13103.93 13148.19 12923.76 12945.38 -87.82 -0.67
為替(ドル/円) 105.43 106.08 105.28 105.91 0.48 0.45
WTI先物 42.91 43.57 42.56 42.61 -0.36 -0.84
金(Gold)先物 1973.90 1985.80 1962.30 1978.60 3.70 0.19
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載