31日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.96%安の25177.05ポイントだった。中国企業指数は1.88%安の9991.48ポイント。メインボードの売買代金は概算で1817億7000万HKドル。
ハンセン指数は先週末の米株高を好感し、前場はプラス圏で堅調に推移したが、後場に入って徐々に上げ幅を縮小し、マイナス圏に沈んできょうの取引を終えた。上海総合指数が終盤にマイナスに転じたことが嫌気されたほか、中国人民解放軍とインド軍がヒマラヤ近くの国境係争地で衝突したと伝わり、大引けにかけて金融株主導で下げ幅を広げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国工商銀行(
01398)や交通銀行(
03328)が3%超下落。米国の制裁で華為技術(ファーウェイ)がスマホ市場からの撤退を余儀なくされる可能性もあるとの見方から、製品を供給する舜宇光学科技(
02382)も売られた。チャイナ・ユニコム(
00762)や中国生物製薬(
01177)の下落も目立った。半面、A株上場に向けたガイダンス作業がすべて完了したと伝わった吉利汽車(
00175)が4%超上昇。中国神華能源(
01088)や香港証券取引所(
00388)も買われた。
この他では、中国郵政儲蓄銀行(
01658)が8%超下落したほか、新疆金風科技(
02208)や広州汽車集団(
02238)の下落が目立った。半面、金先物価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
02899)や山東黄金鉱業(
01787)が買われたほか、中国本土外のオフショア人民元が約7カ月ぶりの高値を更新したことを受けて中国東方航空(
00670)や中国南方航空(
01055)も高い。小米集団(
01810)は一時24.30HKドルまで上昇し、上場来高値を更新した。