2020-08-31 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:3日ぶり反落、高値警戒感で売り 保険株が全面安
週明け31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.24%安の3395.68ポイントだった。深セン成分指数も0.67%安の13758.23ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆344億6500万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大した。主要国の金融緩和の下で低金利環境が続くとの見方から、幅広いセクターで買いが優勢となった。しかし、7月13日の取引時間中に付けた18年2月以来の高値(3458.79ポイント)に近い水準で上値の重さが意識されると、中盤以降は一転して上げ幅を縮小。利益確定売りに押され、大引けに間際にマイナス圏に沈んで終えた。セクター別では保険が全面安となるなど、金融が下落。港湾・水運、造船、電力も売られた。一方、食品・飲料や製紙、通信キャリアが買われた。
A株市場では、観光関連の中国旅遊集団中免(
601888)と上海国際機場(
600009)、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
002202)が大きく売られた。家電株の海信家電集団(
000921)と海爾智家(
600690)も大幅安。半面、金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)、乳業大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)、製紙大手のチェンミン・ペーパー(
000488)が買われた。
上海B株指数は0.97%高の253.16ポイントと反発。深センB株指数は0.40%高の960.02ポイントと3営業日続伸した。