28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.56%高の25422.06ポイントだった。中国企業指数は0.19%安の10182.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1652億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付き、中盤まで段階的に上げ幅を拡大。低金利環境が続くとの見方から買いが膨らんだ。米連邦準備理事会(FRB)が27日、ゼロ金利政策を長く続けるため、物価上昇率が目標の2%を超えることを容認する新指針を発表した。きょうの中国本土相場と米ダウ平均先物の上昇も投資家心理を支えたもよう。ただ、ハンセン指数が強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で25778.62ポイント)に迫ると高値警戒感が広がり、終盤に上げ幅を縮小した。同日のNY市場でナスダック総合株価指数が6営業日ぶりに反落したことで、香港市場でも前日高かったハイテク株が売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われて相場の上昇を主導。食品飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)は大幅に反発した。一方、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)は反落した。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセン科技指数は3日続伸し、終値は前日比0.53%高だった。中間決算をきょう発表するBYDエレクトロニック(
00285)が約9%高。スマホ大手の小米集団(
01810)やゲーム大手のキングソフト(
03888)が大きく買われた。半面、ネットドラゴン(
00777)が急落。前日大引け後に発表した20年6月中間決算の純利益が市場予想に届かず、失望売りが出たもよう。