25日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.26%安の25486.22ポイントだった。中国企業指数は0.44%安の10291.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で1287億7000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ小高く寄り付いた。序盤は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前日に約1カ月ぶり高値をつけた後とあって、利益確定売りが優勢。ただ、中盤には下げ幅を拡大する場面もあったが、下値は堅かった。中国の劉鶴副首相と米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、ムニューシン財務長官が25日午前中に電話協議を行ったと中国商務部が発表したことを受け、米中対立に対する懸念がやや和らいだほか、香港で新型コロナウイルスの感染再拡大が収束する中で当局が飲食店の夜間営業時間の延長といった防疫措置の緩和を発表したことが好感されたもよう。ハンセン指数は後場後半に下げ幅を縮め、小安い水準でもみ合いながらきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、中間期業績の予想下振れで前日に急落したスマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が大幅に続落。同業の舜宇光学科技(
02382)も安い。医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、前引け後に中間決算を発表した本土不動産デベロッパー碧桂園(
02007)、同業の華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)が売られたほか、前日に高かったテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)が反落し、相場の重荷となった。半面、前引け後に中間期の小幅増益決算を発表したニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が後場に急伸。マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が大きく反発した。
ハンセン科技指数構成銘柄では、前日に高かった美団点評(
03690)と小米集団(
01810)が反落。半面、アリババ集団(
09988)が続伸した。傘下のアント・グループの上場に向けた動きが材料視された。