7日の香港市場で中国IT大手のテンセント(
00700)が安い。株価は日本時間午後0時33分現在、前日比6.48%安の519.50HKドルで推移している。トランプ米大統領がテンセントの運営する対話アプリ「微信(We Chat)」に関わる取引を45日後に禁止すると表明したことが嫌気されている。
トランプ大統領は6日、中国の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に関わる取引を45日後に禁じる大統領令に署名した。「微信(We Chat)」も同時に禁じると表明。緊急時に大統領権限で民間の経済活動を制限できる「国際緊急経済権限法(IEEPA)」に基づいた措置で、米国人や米企業が「取引」するのを禁止する。
テンセントに関しては現時点で規制対象が「微信(We Chat)」関連に限られているが、禁止する「取引」の具体的な内容は45日後に米商務長官が明らかにすることになる。『香港経済日報』によると、テンセントの海外投資はほとんどがゲーム関連で、SNS関連は少ない。米政権による取引の禁止対象がテンセントの全事業に拡大した場合、同社の海外進出に与える影響が懸念される。