大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、石薬集団(
01093)のカバレッジを開始し、投資判断を「売り」、目標株価を12.0HKドルに設定した。今後市場に投入する新薬の数が不足し、中長期の利益成長を支えられないとみている。香港経済紙『信報』が3日伝えた。
大和は、石薬集団のブチルフタリド(NBP)医薬品は2024年に特許切れの問題に直面し、投資家はその後の利益減少を懸念するとの見方を示した。ブチルフタリドが中国当局による一括調達「帯量採購」の対象になり、23年には調達価格が下がる可能性があるとした。ブチルフタリドは2019年の売上高の25%を稼いでいた。大和はさらに、石薬集団が2020−21年に投入した新薬は3種しかなく、しかもそのうち2種は既存薬の改良版であって本来の意味での新薬とはいえないと指摘した。
石薬集団の株価は日本時間午後4時46分現在、前営業日比0.74%安の16.14HKドルで推移している。