週明け3日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続落。前場終値は前営業日比0.95%安の24362.09ポイントだった。中国企業指数は0.66%安の9974.11ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で717億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は小動きで始まり、売買が一巡した後に下げ幅を広げた。新型コロナウイルス感染の再拡大や米中対立の先鋭化を警戒する売りが次第に優勢となった。ポンペオ米国務長官は2日、FOXニュース・チャンネルの番組で、中国政府にデータを直接送る中国のソフトウエア企業に対し、トランプ大統領が数日中に措置を講じる見通しだと述べた。もっとも、前週末終値は6月30日以来ほぼ1カ月ぶり安値だっただけに、下値は限定的。ハンセン指数が100日移動平均(前引け時点で24263.24ポイント)を割り込む水準では買い戻しが入って相場を下支えした。
ハンセン指数構成銘柄では、恒隆地産(
00101)や恒基兆業地産(
00012)、長江実業集団(
01113)など香港不動産株が総じて下落。医薬品株の中国生物製薬(
01177)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が安い。きょう2020年6月中間決算を発表するHSBC(
00005)も売られている。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が買われている。