22日の香港市場は売り先行で始まるか。前日のNY株式相場は高安まちまち。主力ハイテク株が利益確定売りに押された一方、出遅れ感が強い景気敏感株が総じて堅調に推移した。ダウ平均は2日続伸したが、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はテンセント(
00700)や中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を220ポイント超下回る水準で寄り付くことになる。
一方、前日の香港市場では、「香港版ナスダック指数」に当たる「ハンセン科技指数」の発表が好感されたほか、アリババ集団(
09988)傘下の金融サービス会社アント・グループが上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板」と香港証券取引所の重複上場へ向けて新規株式公開(IPO)の手続きを始めたと伝わり、ハンセン指数は大幅に反発した。今後も中国企業やハイテク企業のIPOが相次ぐとみられ、根強い先高観が相場の支えとなりそうだ。