週明け20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続伸。終値は前営業日比3.11%高の3314.15ポイントだった。深セン成分指数は2.55%高の13448.85ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1930億7100万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、次第に上げ幅を拡大した。前週が週間で5.0%安と5週ぶりに急反落しただけに、買い戻しが優勢。中国当局が保険会社の株式投資比率の上限規制を緩和したことを受け、株式市場への資金流入期待が高まったほか、国家発展改革委員会が鉄道や空港、利水など大規模インフラプロジェクトの建設の加速を指示したこと好感された。指数は3300ポイント付近で伸び悩む場面もあったが、同水準に乗せてきょうの取引を終えた。
セクター別では、造船、航空機製造・宇宙関連、セメント・建材、鉄鋼が全面高。保険、証券も大きく買われるなど、ほぼ全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、建材メーカーの安徽コンチセメント(
600585)、保険会社の新華人寿保険(
601336)、中国人寿保険(
601628)、造船大手の中国船舶重工(
601989)がストップ高。重機メーカーの中聯重科(
000157)、三一重工(
600031)、証券株の東方証券(
600958)、中信証券(
600030)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)も上昇が目立った。半面、大手レーザー機器メーカーの大族激光科技産業集団(
002008)、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、酒造の安徽古井貢酒(
000596)、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)が逆行安を演じた。
上海B株指数は2.91%高の239.083ポイント、深センB株指数は1.83%高の929.62ポイントとともに続伸した。