17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.13%高の3214.13ポイントだった。深セン成分指数は0.91%高の13114.94ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1161億2500万元だった。
上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合った。前日に2週間ぶりの安値を付けたとあって、自律反発を狙った買いが入った一方、香港情勢を巡る米中関係の悪化に対する警戒感などが相場の重しとなった。指数は中盤に一時、マイナス圏で節目の3200ポイントを割り込む場面もみられたが、終盤にかけて同水準を回復。結局、前日終値をやや上回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、軍事・宇宙開発、観光、造船が買われた半面、金融の下げが目立った。
A株市場では、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)がストップ高。2020年6月中間決算の速報値は前年同期比7割の大幅減益となったが、免税店事業の先行きに対する楽観的な見方が広がった。大手リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)もストップ高。音響機器メーカーの歌爾(
002241)、家電大手の海爾智家(
600690)や美的集団(
000333)などが大きく買われた。半面、証券株の中信証券(
600030)、保険株の新華人寿保険(
601336)が大幅安。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、映画館運営会社大手の万達電影(
002739)の売りが目立った。
上海B株指数は1.35%高の232.33ポイント、深センB株指数は0.54%高の912.92ポイントとともに4日ぶりに反発した。