16日に上海証券取引所のハイテク新興企業向け市場「科創板」に上場したSMIC(
00981)のA株(688981)の初日終値は82.92元となり、公開価格(27.46元)に対して約3倍の水準に高騰した。上場2日目のきょうは前日比4.7%安の79元で寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開となっている。
政府系メディアの『証券時報』は17日に一面で論評記事を掲載し、SMIC に対してA株市場の投資家が「特別な感情を寄せている」とし、同社が中国半導体産業の振興を担うことへの期待が買いを支えているとの見方を示した。このような期待は「大切なもの」としながらも、「それだけで投資はできない」と指摘し、冷静な売買を呼びかけた。また、半導体企業は国民の期待に応えるまで時間を要する可能性があるとした。
香港市場でSMICの16日終値は25.2%安の28.75HKドルと急落した。きょうは反発したものの、午後0時3分現在は前日比2.61%高の29.50HKドルで推移しており、A株株価を大幅に下回っている。