16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に3日続落。終値は前日比4.50%安の3210.10ポイントだった。深セン成分指数も5.37%安の12996.34ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5061億4900万元だった。
上海総合指数はほぼマイナス圏で軟調に推移し、徐々に下げ幅を拡大した。心理的節目の3300ポイントを割り、3200ポイントに迫る勢いで、指数は結局、今月3日以来、約2週ぶりの安値で取引を終えた。午前に発表された4−6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率は前年同期比3.2%となり、市場予想を上回ったものの、米株価指数先物が時間外で下落していることなどが嫌気された。また、ここ最近の急ピッチな上昇を受け、利益確定の売りも膨らんだ。セクター別では、銀行を除くほぼ全セクターで売りが優勢だった。特に酒造、観光、通信、食品・飲料などで下落が目立った。
A株市場では、酒造株の下げがきつい。瀘州老窖(
000568)や宜賓五糧液(
000858)がストップ安をつけたほか、貴州茅台酒(
600519)も8%近く大幅下落。BYD(
002594)も利益確定売りに押されてストップ安。中国人寿保険(
601628)や上海復星医薬(
600196)の下落も目立った。半面、約6カ月ぶりに営業再開見込みとなった万達電影(
002739)が逆行高。
上海B株指数は3.58%安の229.24ポイント、深センB株指数は2.02%安の908.01ポイントとともに3日続落した。