14日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.14%安の25477.89ポイントだった。中国企業指数は1.61%安の10405.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で1789億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。安く寄り付いた後に下げ幅を拡大。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けた景気悪化懸念が重荷となった。香港で一度収束していた新型コロナの市中感染がここ1週間に急増し、香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は13日夜、新型コロナ対策の強化を発表した。本土市場が反落したことも嫌気され、足元で買われていたニューエコノミー株などを中心に利益確定売りが膨らんだ。もっとも、「下値支持として意識されている25300ポイント」(『香港経済日報』)付近では下げ渋った。
ハンセン指数構成銘柄では、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、IT大手のテンセント(
00700)、中国生保大手の中国人寿保険(
02628)や、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)の下げが目立った。時価総額の大きいアジア生保のAIAグループ(
01299)も約2%の下落。半面、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が大幅逆行高。広東省当局がマカオへの旅行者を14日間隔離する措置を15日から取りやめると発表したことが好感された。
このほか、アリババ集団(
09988)が5.50%安、美団点評(
03690)が4.32%安、小米集団(
01810)が3.64%安、JDドット・コム(
09618)が5.40%安と大きく売られた。