14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.83%安の3414.62ポイントだった。深セン成分指数も1.08%安の13996.46ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7044億7400万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、前日に終値ベースで回復していた心理的節目の3400ポイントを挟んでもみ合った。朝方は根強い相場の先高観を背景に切り返す場面があったものの、ほどなくマイナス圏に沈むと下げ幅を拡大。ただ、安値圏では買い戻しが入り、小幅ながら3400ポイントを上回って終えた。午前に発表された中国の6月の貿易統計で、米ドル建ての輸出と輸入がともに予想に反して前年同月比で増加に転じたが、市場の反応は限られた。セクター別では、運輸や小売り、ソフトウエア、銀行が下げた半面、軍需関連と石炭、公共事業が上げた。
A株市場では、リチウム電池を手掛ける寧波杉杉(
600884)と国軒高科(
002074)がそろって大幅に反落。ハイテク株の科大訊飛(
002230)や大族激光科技産業集団(
002008)、金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)、不動産株の緑地控股集団(
600606)が売られた。一方、前日下げた万達電影(
002739)が大きく買い戻された。2020年中間決算で純利益が21−26倍となる見通しを発表した欧菲光集団(
002456)も高い。通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)は大幅続伸。
上海B株指数は1.48%安の241.31ポイント、深センB株指数は0.64%安の944.77ポイントとともに反落した。