週明け13日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.17%高の25772.12ポイントだった。中国企業指数は0.33%高の10575.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で1712億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末に米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、高く始まった。新型コロナウイルスの治療薬やワクチン開発が進んだと伝わり、世界経済の停滞懸念が後退して買いが先行した。また、きょうの中国本土相場が上昇したこともあって、引き続き中国の景気持ち直しに対する期待が強い。中国人民銀行(中央銀行)が10日発表した金融統計で、国内金融機関による6月の人民元建て貸付残高増加額は小幅ながら市場予想を上回った。ハンセン指数は中盤に心理的節目の26000ポイントを上抜ける場面があったが、過熱感から売りが出て、終値は同水準を割り込んだ。セクター別では素材や必需消費財、医療・ヘルスケアが高い半面、情報技術が逆行安。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)が買われて相場をけん引した。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が8%超の大幅続伸。製薬の石薬集団(
01093)、豚肉大手の万洲国際(
00288)、石油大手のCNOOC(
00883)も高い。一方、時価総額の大きい中国建設銀行(
00939)とテンセント(
00700)が下げて相場の重荷だった。不動産株の華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)は続落した。
そのほか、電気自動車メーカーのBYD(
01211)が大幅に4営業日続伸。上海復星医薬(
02196)は傘下のグランド・ファーマをインド・ボンベイ市場に上場する計画を材料に買われた。中国アルミ(
02600)と青島ビール(
00168)が高い。半面、前週末に急騰したエスプリ(
00330)が約17%安と反落。広発証券(
01776)も大きく売られた。