週明け13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比1.77%高の3443.29ポイントだった。深セン成分指数は3.50%高の14149.14ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6724億4000万元だった。
上海総合指数は序盤が前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、下値の堅さを確認すると上向きに転じた。心理的節目の3400ポイントを回復し、後場半ばにかけて上げ幅を拡大した。前週の週間上昇率が7.3%に達しただけに、朝方は利益確定売りとなる場面もあったが、次第に中国景気の持ち直しを見込む買いが優勢となった。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が前週末の売り越しから大幅な買い越しに転じたことも安心感につながった。もっとも、前週9日に付けた高値(3456.97ポイント)を付近では伸び悩んだ。
セクター別では、農業関連が全面高。農薬、食品・飲料、非鉄金属も大きく上昇するなど、ほぼすべてのセクターで買いが優勢だった。
A株市場では、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)がストップ高。大手リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)も大きく買われた。安徽古井貢酒(
000596)がストップ高、貴州茅台酒(
600519)が約4%上昇するなど、酒造の一角が高い。家電量販店最大手の蘇寧易購集団(
002024)、テクノロジー関連の国軒高科(
002074)、歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)などの上昇が目立った。半面、免税店運営の中国国旅(
601888)が反落したほか、中堅銀行の寧波銀行(
002142)、証券大手の広発証券(
000776)、不動産デベロッパーの緑地控股集団(
600606)が売られた。
上海B株指数は1.33%高の244.94ポイント、深センB株指数は2.58%高の950.85ポイントとともに反発した。