10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は9営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比1.95%安の3383.32ポイントだった。深セン成分指数は0.61%安の13671.24ポイントと9営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6125億1700万元に上り、5営業日連続で1兆5000億元を超える大商いとなった。
上海総合指数は終始マイナス圏で推移した。前日までに約2年5カ月ぶりの高値圏まで上昇していただけに、高値警戒の売りが出やすい環境。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が大きく売り越したことも相場の重荷となった。指数は中盤までは節目の3400ポイントを付近でもみ合ったが、終盤に入ると同水準を下回り、下げ幅を広げた。セクター別では、保険や銀行の下落が目立ったほか、貴金属、石炭、鉄鋼などが大幅安。半面、医療や酒造が買われた。
A株市場では、保険株の中国人寿保険(
601628)や銀行株の中国建設銀行(
601939)が大幅安。産金大手の紫金鉱業集団(
601899)が8%近く下落。証券大手の中信証券(
600030)、不動産大手の万科企業(
000002)、通信機器大手の中興通訊(
000063)なども大きく売られた。半面、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、家電量販店最大手の蘇寧易購集団(
002024)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が高い。深セン港湾サービス大手の招商局港口集団(
001872)がストップ高となった。
上海B株指数は1.30%安の241.72ポイント、深センB株指数は0.32%安の926.90ポイントとともに9営業日ぶりに反落した。