2020-07-09 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:8日続伸、経済指標や先高観が支え 売買代金は1.7兆元超
9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は8営業日続伸。終値は前日比1.39%高の3450.59ポイントだった。深セン成分指数も2.60%高の13754.74ポイントと8営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7262億3300万元に上り、4営業日連続で1兆5000億元を超える大商いとなった。
上海総合指数はほぼプラス圏で推移した。前場はマイナス圏に沈む場面もみられたが、後場に入って上げ幅を拡大し、2018年2月5日以来、約2年5カ月ぶりの高値を連日で更新した。午前に発表された2020年6月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比で3.0%低下したものの、下落率は市場予想(3.2%)より小さかったことが好感されたほか、香港市場との相互取引制度を通じた「北向き」資金の流入も指数の押し上げに寄与。中国経済の回復期待を背景に先高観は根強く、貴金属や造船、小売りなどを中心にほぼ全セクターで買いが優勢となった。
A株市場では、金先物価格の上昇を受けて老鳳祥(
600612)や紫金鉱業集団(
601899)が大幅高となったほか、海南省を訪れる観光客の免税品購入に対する上限額規制の緩和を受け、上海百聯集団(
600827)などが買われた。半面、招商証券(
600999)や中国農業銀行(
601288)など銀行株や証券株の下落が目立った。
上海B株指数は1.64%高の244.91ポイント、深センB株指数は0.23%高の929.88ポイントとともに8営業日続伸した。