2020-07-06 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】方向感に乏しいか、手掛かり難で様子見
週明け6日の香港市場は方向感を欠く相場か。新たな材料に乏しいなか、積極的な売買を手控える投資家が多いと予想する。各国の経済対策や金融緩和への期待が続く半面、新型コロナウイルス感染の再拡大懸念は根強い。前週末3日のハンセン指数は3営業日続伸し、終値は3月10日以来4カ月ぶりの高値だっただけに利益確定売りが出やすい環境だ。同日の米株式市場は米独立記念日の振り替え休日で休場だった。
中国政府が香港の統制を強める「香港国家安全維持法」が施行されたことで、市場では米中関係の悪化懸念が高まっている。一方で、米市場に上場する中国企業が香港での上場を目指し、香港株式市場の活況につながるとの見方も出ている。
業績に対する新型コロナの影響の程度により、個別銘柄やセクターを選別する動きがありそうだ。香港市場では、インターネットサービスなどのニューエコノミー株や、中国政府による支援策が追い風となる新型インフラ関連、内需関連が注目されている。