30日の香港市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.52%高の24427.19ポイントだった。中国企業指数は0.01%高の9758.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で1224億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く始まったが、米商務省が輸出認可の例外規定などの香港への優遇措置を停止すると発表し、後場に上げ幅を縮小。一時は小幅ながらマイナス圏に沈む場面があった。中盤までは、前日の米株高の流れを引き継ぎ堅調に推移した。前日のハンセン指数は3営業日続落し、終値は15日以来約2週間ぶり安値だっただけに、幅広いセクターで買い戻しが先行した。朝方に発表された2020年6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から上昇し、市場予想を上回ったことも投資家心理を支えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が買われて相場の上昇を主導した。カジノ株の銀河娯楽(
00027)と取引所運営の香港証券取引所(
00388)も大幅高。製薬の石薬集団(
01093)と豚肉大手の万洲国際(
00288)は反発した。半面、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)と中国銀行(
03988)が下げ、相場の重荷となった。不動産株の碧桂園(
02007)と華潤置地(
01109)は続落した。
そのほか、親会社から携帯端末メーカーのTCLコミュニケーションを買収すると発表したTCLエレクトロニクス(
01070)が13.81%高。東方証券(
03958)や海通証券(
06837)など証券株の上昇が目立った。一方、2020年6月中間決算で赤字に転落する見通しを明らかにしたトラベルスカイ・テクノロジー(
00696)と上海集優機械(
02345)が大きく下げた。