ゴールドマン・サックスは最新リポートで、テンセント(
00700)の投資判断を「買い」に維持した上で、目標株価を542HKドルに引き上げた。予測は大きく変えていないものの、人民元の対米ドル相場の変動に伴う投資ポートフォリオ市場価値の上昇を反映させた。
ゴールドマン・サックスは、テンセントが業界の成長機会を取り込むと評価した。テンセントには巨大なネットワークがあり、100以上のゲーム会社や制作スタジオにゲームを開発のリソースを提供していると指摘。知的財産権(IP)や買収合併により、オンラインゲーム業界における主導的地位を一段と固めると見込む。
ゴールドマン・サックスが予想したテンセントのモバイルゲーム収益は、2020年第2四半期、20年通期、21年にそれぞれ50%、44%、23%増加する。主に「王者栄耀」と「和平精英」に支えられるほか、傘下のスーパーセルが開発した「荒野乱門」も好調。8月12日に発売する「地下城と勇士」が次の成長を促進するとの見方を示した。
テンセントの株価は日本時間午後4時5分現在、前日比2.30%高の497.20HKドルで推移している。