12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続落。終値は前日比0.04%安の2919.74ポイントだった。深セン成分指数は0.07%高の11251.71ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6992億4100万元だった。
上海総合指数は節目の2900ポイントを下回って寄り付いた。前日の米株急落や、きょうの香港などアジア市場の株安を嫌気した売りが先行。ただ、時間外取引の米ダウ先物が上昇したことに加え、朝方に軟調だった深セン市場の成分指数や創業板指数がプラスに転じるなか、指数は下げ幅を縮め、2900ポイントを回復。後場には一時、プラス圏に浮上する場面もみられた。セクター別では貴金属、通信、保険が軟調。半面、医療・医薬、観光などが買われた。
A株市場では、リチウム電池関連の寧波杉杉(
600884)や国軒高科(
002074)が安い。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)も2%台の下落。航空大手の中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)の下げも目立った。半面、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)がストップ高。医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、オンラインゲーム運営会社の三七互娯網絡科技集団(
002555)などが買われた。
上海B株指数は0.11%高の207.44ポイント反発、深センB株指数は0.17%安の858.06ポイントと3日続落した。