2020-06-02 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】方向感乏しい相場か、景気底入れ期待と利益確定売りが交錯
2日の香港市場は方向感に乏しい相場か。各国が経済活動を再開するなかで世界景気の底入れに期待する買いが入る半面、前日はハンセン指数がほぼ全面高だっただけに利益確定売りが上値を抑えると予想する。中国の金融政策が一段と緩和に傾くとの見方から中国本土相場が続伸すれば、香港株にも買いが波及するだろう。ただ、米国と中国の関係悪化への懸念がくすぶる。米共和党の議員が、中国軍需関連の海外企業に対する米国民の投資を阻止する法案を準備中と伝わった。一方、外電によると中国政府が国有企業に対し、大豆などの米農産品の輸入を一時停止するよう指示した。
1日のNY市場では経済活動再開を好感する流れが続き、ダウ平均の主要3株式指数がそろって上昇した。もっとも、同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。欧州の銀行最大手HSBC(
00005)や取引所運営の香港証券取引所(
00388)、繊維大手の申洲国際集団(
02313)が香港終値を上回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。