2020-05-22 |
中国/政策/電子・IT |
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産業インターネットとスマート製造業を振興=中国政府活動報告
22日に北京で開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、李克強首相は政府活動報告を行い、製造業の高度化と新興産業の発展を促す今年の政策を明らかにした。具体的な施策は次の通り。
◇製造業向けの中長期融資を大幅に増やす
◇インダストリアル・インターネットを発展させ、スマート製造業を推進する
◇電子商取引・ネット通販やオンラインサービスなどの新業態が新型コロナウイルスへの対処として重要な役割を果たしており、引き続き支援措置を打ち出す
◇「インターネット+」を全面推進し、デジタル経済で新たな優位を築く
◇ハイテク・イノベーションの能力を高める。企業が研究開発費を増やすよう促し、国家実験室の建設を加速して国家重点実験室体系を再編する
◇「大衆創業、万衆創新」を大きく推し進める。ベンチャー投資を発展させ、スタートアップ企業に対する知的財産権などを担保とする融資を増やす。プラットフォーム経済とシェア経済の発展により社会の創造力を一段と刺激する。
このほか、要素配分を市場化する改革として、深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板」に新規株式公開(IPO)の登録制を導入すると改めて表明した。また、省クラス地方政府の建設用地に対する権限を拡大する。