週明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前営業日比1.88%高の24280.14ポイントだった。中国企業指数は2.27%高の9875.59ポイント。メインボードの売買代金は概算で871億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ心理的節目の24000ポイントに乗せて寄り付くと、終始堅調に推移した。終値は4月20日以来、1週間ぶり高値を更新。欧米で経済活動を再開する動きが好感されたほか、中国当局の景気対策に対する期待が買いを誘った。中国本土で全国人民代表大会(全人代、国会に相当)を運営する常務委員会が26日に第1次全体会議を開いたと伝わり、延期されている全人代の開催日程が近く公表されるとみられる。時間外取引で朝方に小安く推移したダウ先物が上昇に転じたことも安心感につながった。
ハンセン指数構成銘柄では、1−3月期決算発表をあすに控える交通銀行(
03328)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など本土銀行株の上昇が目立ったほか、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、IT大手のテンセント(
00700)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、アジア生保のAIAグループ(
01299)といった主力株が買われ、指数を押し上げた。香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、中国政府系投資会社の中国中信(
00267)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も大幅高。半面、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が逆行安を演じた。
中国企業指数構成銘柄では、ガス事業者の中国ガス(
00384)、新奥能源(
02688)、華潤ガス(
01193)がそろって大幅高。20年1−3月期決算を発表した医薬品流通大手の国薬控股(
01099)や、中国人民財産保険(
02328)、招商銀行(
03968)、中国太平洋保険(
02601)など本土金融株が大きく買われた。半面、基地局運営の中国鉄塔(
00788)が軟調。