2020-04-10 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:反落、利益確定売りが優勢 弱いPPIを嫌気
10日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.65%安の2807.64ポイントだった。深セン成分指数は0.96%安の10362.36ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4271億6900万元だった。
上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合った。前日に3月13日以来、約1カ月ぶり高値を更新した後とあって、週末を前に利益確定売りが重荷となった。寄り付きとほぼ同時に発表された2020年3月の生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)は前年同月比1.5%の低下となり、下げ幅が市場予想の1.1%を上回ったことも嫌気された。中国当局の景気刺激策に対する根強い期待から中盤には下げ幅を縮め、プラス圏に浮上する場面もあったものの、勢いは続かなかった。指数は終盤に下げ足を速め、きょうの安値圏で前場の取引を終えた。
セクター別では、前日に高かった通信キャリアが全面安。通信設備、ソフトウエアサービス、電子・IT、電子部門が下げた。半面、貴金属、保険、酒造が堅調。
上海B株指数は0.45%安の218.72ポイント、深センB株指数は0.49%安の834.25ポイントだった。