3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.60%安の23141.47ポイントだった。中国企業指数は0.51%安の9477.57ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で428億9000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏の狭いレンジでもみ合い。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に歯止めがかからず、経済活動の一段の停滞を警戒する売りが優勢となっている。前日は原油価格の上昇を見込む買いが相場を押し上げたものの、きょうは主要産油国による生産調整の詳細を見極めたいとのムードが強まった。米ダウ先物相場や中国本土相場の下落も投資家心理を冷やしたもよう。ただ、心理的節目の23000ポイントに迫る水準では買い戻しが入り、下値を支えた。
個別では、時価総額が大きいHSBC(
00005)とテンセント(
00700)が下落し、相場の重荷となった。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)は軒並み反落。中国レンタカー最大手の神州租車(
00699)は急落し、株式取引を停止した。同社会長が会長職を兼務するラッキンコーヒーが粉飾決算を公表したことで、神州租車の財務データの信憑性を懸念する売りが膨らんだもよう。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)、消費財株の恒安国際集団(
01044)が買われている。依利安達(
01151)は親会社のキングボード・ホールディングス(
00148)による非公開化計画が好感され、61.70%高。