HSBC(
00005)は1日朝方、英金融当局の要請に応じ、2019年第4四半期(10−12月期)の配当を見合わせると発表した。1株当たり0.21米ドルの四半期配当を14日に支払う予定だった。また、2020年末まで四半期配当とその費用の見越し計上、自社株買いも行わないと決めた。
要請はイングランド銀行(中央銀行)が傘下の健全性規制機構(PRA)を通じて英大手銀行に書面で通知。新型コロナウイルス対策として自己資本規制の緩和や銀行への資金供給を拡大する一方で、株主還元を認めない姿勢を示した。
HSBCはパンデミックの影響を見極め、向こう数年間のグローバル経済成長見通しがはっきりした時点で2020年の配当方針を再検討すると表明した。2020年第1四半期(1−3月期)決算を4月28日に発表する。
HSBCの株価は日本時間午後0時4分現在、前日比8.04%安の40.60HKドルで推移している。