26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数はほぼ横ばい。前場終値は前日比0.63ポイント高の23527.82ポイントだった。中国企業指数は0.19%高の9548.04ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で672億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は高寄り後にマイナス圏に沈んだ。前日までの2日間で1800ポイント超上昇しただけに利益確定売りが出やすい環境。新型コロナウイルスの感染拡大による景気後退懸念も相場の重しとなったが、これに対する米国や中国の経済対策への期待などはプラス材料として意識された。指数は序盤に23200ポイントを下回る水準まで下落。ただ、その後は下げ幅を縮小し、結局、前引け間際に前日終値付近まで戻した。
個別では、中国IT大手のテンセント(
00700)や前日に本決算を発表した本土生保大手の中国人寿保険(
02628)が高い。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が6%近く上昇。医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、中国通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)が大きく買われた。半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)や中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)などが軟調だった。