21日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸。終値は前日比0.31%高の3039.67ポイントだった。深セン成分指数も1.05%高の11629.70ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1710億3300万元と、3日連続で1兆元を超えた。
上海総合指数は安寄り後に前日終値付近でもみ合う展開。前日に節目の3000ポイントを回復した後で、利益確定売りが出やすかった半面、引き続き中国当局の景気対策への期待が支えとなった。一方、中盤に入ると、深セン市場の成分指数や創業板指数が大きく上昇したことを受けて上海総合指数も上げ幅を拡大。その後の上値は重かったものの、結局、前日に続き、終値ベースで1月22日以来、1カ月ぶりの高値を更新した。セクター別では、ハイテクや通信の上昇が目立ったほか、貴金属や自動車が高い。半面、銀行、保険、観光が軟調だった。
A株市場では、ハイテク銘柄の巨人網絡集団(
002558)、科大訊飛(
002230)、三七互娯網絡科技集団(
002555)などが高い。自動車株の上海汽車集団(
600104)、通信株の中国聯合網絡通信(
600050)、産金株の紫金鉱業集団(
601899)などが大きく買われた。半面、前日にストップ高を付けた自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が反落。不動産株の万科企業(
000002)や保利発展控股集団(
600048)、航空株の中国国際航空(
601111)が売られた。
上海B株指数は0.33%高の244.91ポイントと続伸、深センB株指数は0.15%安の959.84ポイントと反落した。