19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.46%高の27655.81ポイントだった。中国企業指数は0.96%高の10908.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で883億6000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きこそ安かったものの、すぐに切り返すと、その後はプラス圏で推移した。新型肺炎を巡っては、18日に中国本土で新たに1749人の感染が確認されたが、これを上回る1824人が退院しており、過度な警戒感が後退した。退院者数が感染者数を上回るのは今回が初めて。また、中国であす20日に発表される最優遇貸出金利は引き下げを予想する向きが多く、金融緩和期待が相場を支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国建設銀行(
00939)や交通銀行(
03328)など本土銀行株が高い。20日午前0時にカジノ営業が再開される銀河娯楽(
00027)は1.32%高。万洲国際(
00288)やチャイナ・モバイル(
00941)の上昇も目立った。半面、前日に本決算を発表したHSBC(
00005)が1%超下落した。
この他では、新型肺炎で大きな打撃を受けている航空業界に中国政府が支援策を検討していると伝わり、中国南方航空(
01055)や中国東方航空(
00670)が高い。金先物価格が1トロイオンス1600米ドルの大台を突破したことを受け、招金鉱業(
01818)や紫金鉱業集団(
02899)など産金株も買われた。米テスラがコバルトフリータイプの車載電池を採用するとの報道を受け、BYD(
01211)が6%超上昇した半面、コバルトの生産も手掛ける洛陽モリブデン(
03993)は8%超下落した。