2020-01-29 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り優勢か、新型肺炎の拡大警戒 主要株式相場の下落を嫌気
休場明け29日の香港市場は売りが優勢か。新型コロナウイルスによる肺炎の感染症拡大が収束する兆しが見えず、春節(旧正月)連休中に世界の主要株式相場が下げたことが嫌気されるだろう。28日の米株式相場は前日に大きく下げた反動で6営業日ぶりに上昇したものの、ダウ平均の終値は23日と比べ1.5%低い水準。新型肺炎が世界景気や金融市場に及ぼす影響が見通しにくいなか、運用リスクをとりにくい状況が続きそうだ。香港市場ではハンセン指数の下値のめどを27000ポイントとする見方が出ている。
香港政府の林鄭月娥行政長官は28日、個人旅行者の受け入れ停止を含む中国本土との人の往来を制限する8項目を発表した。新型肺炎の拡大防止が目的だが、香港の観光業や小売業には打撃となる。一方、米連邦準備理事会(FRB)が日本時間30日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を公表する予定。FOMC声明やパウエルFRB議長の会見内容を見極めたい投資家が積極的な買いを見送る可能性がある。