2019-12-24 |
中国/政策/金融 |
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中国李克強首相、預金準備率引き下げなどの検討表明
中国の李克強首相は23日、中小企業の資金調達が難しく、費用が高い問題を改善するため、預金準備率引き下げや再貸付、再割引などの多様な措置を改めて検討し、市場金利の低め誘導と総合融資コストを抑制する考えを示した。四川省成都市を視察した際、零細企業を支える中小銀行への支援策を増強し、貸付に必要な企業情報の共有を進め、評価手法を改善して大銀行と中小銀行が零細企業を支援するそれぞれの役割を担う体制をつくるよう促すことで、中小銀行が一段と零細企業向け融資の比率を高めるよう望むと表明した。
預金準備率は人民銀が市中銀行から強制的に預かる比率で、引き下げにより市中銀行が融資に回せる資金量が増える。再貸付(再貸款)は人民銀が金融機関に用途を限定して貸し付ける無担保資金、再割引(再貼現)は金融機関が保有する手形を人民銀が再割引して買い取る資金供給手段。