20日のNY株式相場は続伸。米中両首脳からの通商交渉についての前向きな発言を受けて米中通商「第1段階」合意への期待が続いたほか、個人消費などの経済指標が良好な結果となったことも相場の支援となった。主要3指数はそろって史上最高値の更新を続けた。前日に初の3200ポイント台乗せを達成したS&P500は0.49%高と続伸し、ダウ平均も78.13米ドル高(+0.28%)と続伸。小幅に下落した18日を除き、8日間のうち7日で上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.42%高と8日続伸し、7日連続で史上最高値を更新した。
週間では、S&P500が1.65%高と4週続伸し、ダウ平均が1.14%高、ナスダック総合が2.18%高とともに2週続伸。年初来では、ナスダック総合が34.51%高、S&P500が28.50%高、ダウ平均が21.98%高となった。
前日にムニューシン米財務長官が米中通商「第1段階」の合意文書への署名が1月初旬になるだろうと自信を示し、この日はトランプ米大統領がツイッターで「中国習主席ととても良い話し合いができた」「中国はすでに大量の米国産農産物の購入を開始した」などと発言し、新華社通信も、習主席が米中貿易合意は両国のみならず世界経済にとっても良いことだと発言したと伝えた。米下院が木曜日に北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる米国、メキシコ、カナダ間の自由貿易協定(USMCA)案を可決したことも世界的通商摩擦懸念の後退につながった。経済指標では7-9月のGDP確報値が+2.1%と据え置かれた一方、同個人消費確報値は+2.9%から+3.2%に上方修正された。12月ミシガン大消費者信頼感指数確報値も99.3と前回や市場予想の99.2を上回った。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28608.64 28608.64 28445.60 28455.09 78.13 0.28
S&P500 3223.33 3225.65 3216.03 3221.22 15.85 0.49
NASDAQ 8911.84 8931.91 8901.87 8924.96 37.74 0.42
CME225先物 23800.00 23840.00 23680.00 23810.00 90.00 0.38
FT100 7582.48 7582.48 7582.48 7582.48 8.66 0.11
DAX 13210.26 13324.11 13201.80 13318.90 106.94 0.80
為替(ドル/円) 109.35 109.52 109.24 109.47 0.12 0.10
WTI先物 61.11 61.20 60.02 60.44 -0.74 -1.21
金(Gold)先物 1482.70 1484.80 1479.50 1480.90 -3.50 -0.24
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。