香港証券取引所(
00388)は19日、新規株式公開(IPO)の年間調達総額で世界トップとなる見通しを明らかにした。世界トップは過去10年で6回目。香港証券取引所と調査会社の米ディールロジックがまとめたデータによれば、16日時点で年間調達総額トップは香港(379億米ドル)、2位はサウジアラビア(266億7900万米ドル)、3位は米ナスダック(266億7400万米ドル)、4位は上海(260億2600万米ドル)、5位は米ニューヨーク(232億5600万米ドル)、以下、深セン(89億9100万米ドル)、英ロンドン(79億9800万米ドル)、ドイツ(33億8500万米ドル)、仏パリ(ユーロネクスト)(32億7000万米ドル)、タイ(32億4400万米ドル)と続いた。
香港証券取引所によれば、今年9月以降、IPO市場は目立って回復しており、10−12月に上場を果たした企業数は過去最高を記録。この1年は世界的な政治情勢やマクロ経済など厳しい環境にあったものの、ポストトレードやコモディティ、テクノロジーなど各業務の貢献で、1−9月の売上高は過去最高を記録するなど、好調だったとしている。
2019年1月1日から12月12日までの間に上場を果たした企業数(GEMからメインボードへの指定替えを含む)は164社で、2018年の通年実績(218社)と比べて25%減少したが、IPOによる年間調達総額は2937億4300万HKドルに上り、前年実績(2880億600万HKドル)を2%上回った。12日時点の上場企業数は前年末比5%増の2440社、時価総額は同22%増の36兆5852億HKドル。
香港証券取引所の株価は日本時間午後0時12分現在、前日比変わらずの255HKドルで推移している。