週明け9日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに小幅に反落。終値は前日比0.01%安の26494.73ポイントだった。中国企業指数は0.01%高の10408.05ポイント。メインボードの売買代金は概算で650億4000万HKドル。
ハンセン指数は方向感を欠く展開となった。対中制裁関税第4弾の発動まで1週間を切るなか、交渉の行方をめぐって期待感と警戒感が交錯した。また、8日に発表された中国の11月の貿易統計が予想より悪い内容となったことが嫌気されたほか、10−11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な買いは手控えられたもよう。後場に入って指数は先週末の終値付近での小幅な値動きに終始し、前営業日終値をわずかに下回って取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、石薬集団(
01093)や中国生物製薬(
01177)など製薬株が売られた。中国本土で豚肉価格の低下が続いていることを嫌気し、万洲国際(
00288)も安い。半面、中国海外発展(
00688)や華潤置地(
01109)など本土不動産株が高い。中国のパイプライン運営国策会社が正式に発足したことを好感し、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)も買われた。
H株では、財務調査会社のGMTリサーチが売りを推奨した中国ガス(
00384)が売られた。半面、中国交通建設(
01800)や中国鉄建(
01186)などインフラ関連が高い。6日に開催された中国共産党の中央政治局会議で、来年の重点項目にインフラ整備の強化が盛り込まれたことが材料視された。