週明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.08%高の2914.48ポイントだった。深セン成分指数は0.02%安の9876.27ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4608億6800万元だった。
上海総合指数は終日、前営業日の終値付近でもみ合う方向感に乏しい展開。前週末に中国国営新華社が「国務院(内閣に相当)は大豆・豚肉など一部米国産農産物に課す追加関税の除外を進めている」と報じたことが好感された。ただ2019年11月の米ドル建て貿易統計で輸出が前年同月比1.1%減で市場予想(1.0%増)を下回ったことや、米中通商合意で期待感と警戒感が交錯していること、あす10日も11月の消費者物価指数(CPI)など主要経済指標の発表を控えていることなどから、積極的な買いは入りづらい状況が続いた。
セクター別では、国家統計局が午後、「石炭産業は生産過剰な状況を改善するという当初の目的を達成した」と発表したことから石炭や鉄鋼が買われた。一方、医療、医薬品の下落が目立ち、酒造や食品・飲料品などが軟調だった。
A株市場では、CICCが「買い」推奨したエアコン中国最大手の珠海格力電器(
000651)が約6%上昇。同社は最近、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)が実施する新株発行で20億元を引き受けると発表しており、三安光電も約4%高だった。半面、医薬品銘柄のST康美薬業(
600518)、華東医薬(
000963)、四川科倫薬業(
002422)、白酒(パイチウ)銘柄の貴州茅台酒(
600519)、瀘州老窖(
000568)の下げが目立った。
上海B株指数は0.52%高の244.70ポイントと3営業日続伸、深センB株指数は0.12%高の900.99ポイントと6営業日続伸した。