ネットドラゴン(
00777)は10日、教育部門持ち株会社ベスト・アシスタント・エジュケーション・オンラインがプライベート・エクイティ・ファンドの上達資本(アジア)有限公司から1億5000万米ドルの資金を調達すると発表した。上達資本がケイマン諸島に設立した特別目的会社(SPV)が、同額を投じてベスト・アシスタントの転換社債を取得することで合意した。同時に、ネットドラゴンはSPVにワラント(株式引受権)を割り当てる。
転換社債(表面利率5%、償還期間は5年)はベスト・アシスタントの普通株に転換するか、同社が間接的に全権益を保有するオンライン教育会社プロメシアン・ワールドの普通株と交換することができる。SPVが転換権を全て行使すればベスト・アシスタントの新株2億7800万株を取得し、増資後発行済株式の11.1%を握る。転換価格は1株0.5393米ドル。SPVが全ての転換社債をプロメシアン株と交換した場合は、SPVはプロメシアン発行済株式の33.3%を譲り受ける。譲渡価格は1株2.2146米ドル。
一方、SPVがワラントに付与された権利を行使して取得できるネットドラゴン新株の規模は、増資後発行済株式の2%。ネットドラゴンは臨時株主総会を開いてワラント発行の承認を求める。
現時点でネットドラゴンはベスト・アシスタントの発行済株式の66.5%を間接的に保有している。ベスト・アシスタントの2018年12月期純損益は5億9700万元の赤字で、バランスシートは同年末時点で11億1700万元の負債超過。プロメシアンは18年12月期に1700万ポンドの純利益を上げたが、同年末で1150万ポンドの負債超過だった。
ネットドラゴンの株価は日本時間午後0時35分現在、前営業日比1.28%高の18.94HKドルで推移している。