2019-11-11 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】神経質な展開か、大型IPOを前に需給悪化懸念も
週明け11日の香港市場は、米中貿易協議をにらみ神経質な展開か。トランプ米大統領が8日、中国側が発表した「関税撤廃で合意」を否定したことで、先行きに対する懸念が強まったものの、何らかの合意に達するとの期待も強く、関連報道に左右される展開となりそうだ。
一方、中国ネット通販最大手のアリババ・グループ(BABA)が香港市場への重複上場に向け、今週からロードショーを始めるもようだ。調達資金は少なくとも780億HKドルに上るとみられており、大型の新規株式公開(IPO)を前に需給悪化が懸念される。
8日のNY株式相場は続伸。朝方は軟調に推移したものの、引けにかけて主要3指数がそろってプラス圏を回復した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて軟調。HSBC(
00005)や中国工商銀行(
01398)、新鴻基地産(
00016)や華潤置地(
01109)が香港終値を下回って引けた。