8日のNY株式相場は続伸。トランプ米大統領が、中国側が発表した「関税撤廃で合意」を否定したことで朝方は軟調に推移したものの、何らかの合意に達するとの期待も強く、引けにかけて主要3指数がそろってプラス圏を回復した。ダウ平均は午前中に95米ドル安まで下落したが、6.44米ドル高(+0.02%)で終了し、わずかながら2日続伸。前日に続いて終値での史上最高値を更新した。ボーイングが1.77%安となり1銘柄でダウ平均を43米ドル近く押し下げたものの、好決算を発表したウォルト・ディズニーが3.76%高となったほか、ジョンソン・エンド・ジョンソン、マイクロソフトも1%超上昇し、3銘柄でダウ平均を56米ドル押し上げた。S&P500も0.26%高と3日続伸し、最高値を更新。エネルギー、公益、不動産が下落したものの、ヘルスケア、ITの上昇が指数を支えた。ハイテク株主体のナスダック総合も0.48%高と2日続伸し、最高値を更新した。
週間では、ダウ平均が1.22%高と3週続伸、S&P500が0.85%高と5週続伸、ナスダック総合は1.06%高と6週続伸。年初来ではダウ平均が18.66%高、S&P500が23.39%高、ナスダック総合が27.73%高となった。
寄り後に発表された10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は95.7と市場予想の95.9を下回るやや弱い結果となったが、債券売り・株買いの流れが続いた。前日に一時1.973%まで上昇した米10年債利回りは0.023%上昇し、1.945%で終了。週間では利回りが0.217%上昇した。株式市場でもディフェンシブ株に売りが続いた。S&P500の公益指数は週間で3.72%安、不動産指数も3.67%安となった一方、利ざや縮小による収益悪化懸念が後退した金融指数は2.43%高となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27686.20 27694.95 27578.97 27681.24 6.44 0.02
S&P500 3081.25 3093.09 3073.58 3093.08 7.90 0.26
NASDAQ 8422.67 8475.57 8405.89 8475.31 40.80 0.48
CME225先物 23545.00 23595.00 23300.00 23470.00 90.00 0.39
FT100 7359.38 7359.38 7359.38 7359.38 -47.03 -0.63
DAX 13248.62 13278.18 13195.83 13228.56 -60.90 -0.45
為替(ドル/円) 109.26 109.47 109.07 109.20 -0.06 -0.05
WTI先物 57.08 57.48 55.76 57.24 0.09 0.16
金(Gold)先物 1469.00 1473.90 1457.00 1462.90 -3.50 -0.24
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。